「ソウル未来遺産」韓国一の老舗はここに!~光化門・鍾路沿い7店☆

続いております「ソウル未来遺産」~グルメ店編! 今回は鍾路区です。光化門エリア周辺から仁寺洞まで、地下鉄1・5・3号線の間にある7店をご紹介いたします。(3号線より北のエリアは次回)

調べてみると、この辺りは早くから栄えたものの、ソウル市の再開発事業によって移転せざるを得なかったり、老舗でありながら 昔ながらの姿を留めている店は少なかったです。

また 韓国で一番古い食堂がこのエリアにありました! 日本人にもよく名の知れた、あの店です^^

 

 

以下、店名のすぐ下の年代は 開業年代/未来遺産選定年。続いて 選定理由(保存の必要性)と補足説明、となっています。

 

 

 

美進(ミジン)

 

▶1954年/2014年

▶開業から現在まで3代に渡って継がれている蕎麦専門食堂であり、庶民の食文化をよく見せてくれる大衆食堂です。

(写真引用 Instagram)

↓蕎麦粉の薄皮を巻いた「メミルジョンビョン」(메밀전병)も人気メニュー。マンドゥ(韓国の餃子)のような具が詰まっています。


開業後、道路の拡張や一帯の再開発により数回移転しました。今あるのは鍾路沿いにある大きなビルの1階ですが、ここは「ピマッコル」(※注)に続く一角になっています。

▶住所
ソウル特別市 鍾路区 鍾路1街 24 ルミエイル鍾路タウン 1階
(鍾路区 鍾路 19)

▶電話番号 02-730-6198

▶営業時間
11:00~22:00
旧正月・秋夕の当日休み

▶メニュー例(W)
ざる蕎麦(1人2段)・かけ蕎麦・ビビン蕎麦 各8500
メミルムッパッ(蕎麦寒天定食) 8000
メミルジョンビョン 6000

代表メニューである蕎麦は、マグロ、カタクチイワシ、昆布、大根等を入れ 代々引き継いで来たオリジナルの調理法によって煮出した出汁に、100%蕎麦粉で作った麺が盛られて出て来ます。汁は淡白で、麺は柔らか。

平昌(ピョンチャン)の蕎麦殻と蕎麦の実を混ぜて作った「メミルムッ」(메밀묵、蕎麦寒天)も評判です。

開業当初は蕎麦メニューのみでしたが、今は蕎麦とよく合う食べ物も提供されています。TVでも何度も紹介され、会社員や若者が多く訪れるようになりました。1日平均客数は 1000名ほどです。

※注 「ピマッコル」(피맛골、避馬コル)とは、鍾路1街~6街まで続く裏通りをいいます。

朝鮮時代、鍾路の大通りに貴族が馬に乗って現れると、庶民たちは必ずひれ伏さなくてはならなかった為、馬(貴族)を避けるようにこの裏道を歩きました。漢陽(ハニャン)都城を設計する上で、庶民たちへの配慮として作られた道でもあるそうです。

ごく自然なこととして、庶民の為の飲み屋や食べ物屋街がこの道を中心に形成されて行きました。今もその命脈を継いでいます。

 

 

 

清一家(チョンイルチッ)

 

▶1945年/2014年

▶開業から現在まで3代に渡って継がれているピンデトッ専門食堂です。「清一家」という店名は、日本からの解放直後に ピマッコㇽのピンデトッ横丁に初めて開業した店として「進洞(チョンジンドン)で番最初に出来たピンデトッ屋」という所から来ています。

(写真引用 Instagram)

▶住所
ソウル特別市 鍾路区 鍾路1街 24  ルミエイル鍾路タウン 1階
(鍾路区 鍾路 19)
※1番目の店と同じ場所

▶電話番号 02-732-2626

▶営業時間
月~金 10:00~23:00
土 11:00~23:00
日曜・旧正月・秋夕

▶メニュー例(W)
キムチチゲ等 昼食メニュー 各8000~9000
緑豆ピンデトッ 14000
海鮮パジョン 19000
チョッパル(豚足) 小30000~

代表メニューである「緑豆ピンデトッ」は、昔の味をそのまま生かす為、緑豆を石臼で挽いて粉にし、豚の油をひいた鉄板で焼き上げています。適当な大きさに丸く焼かれたピンデトッの中の ごろりとした肉片が、香ばしい風味を加えています。

他に、長い歳月を清一家と共にして来た “厨房のイモ(이모、おばさん)” が 直接茹でて提供するチョッパルも人気。

清進洞の再開発計画が拡張した為、2010年 2月に最後の営業を終え、現在のルミエイルタウン1階に移転しました。この場所に移るに当たり、ピマッコル時代の施設や備品 約1000点を、ソウル歴史博物館にすべて寄贈しました。

 

 

 

清進屋(チョンジノッ)

 

▶1937年/2013年

▶開業から現在まで、3代続いているヘジャングッ(※注)専門食堂です。開業当初は、ピマッコル周辺のヘジャングッ横丁に店名も無いままテントを張ってスタートし、今に至っています。

※注 ヘジャングッ(해장국)とは、牛を使ったスープ料理で、酔い醒ましスープとも言われます。

(写真引用 Instagram)

▶住所
ソウル特別市 鍾路区 鍾路1街 24  ルミエイル鍾路タウン 1階
(鍾路区 鍾路 19)
※1,2番目の店と同じ場所

▶電話番号 02-735-1690

▶営業時間
24時間 年中無休

▶メニュー例(W)
ヘジャングッ 10000
特ヘジャングッ 12000

代表メニューのヘジャングッは、牛の内臓と骨に、白菜、ワケギのような野菜をたっぷり入れて24時間煮出したスープに、大きめでプリプリしたソンジ(선지、牛血のかたまり)と、豆もやし、ウゴジ(우거지、白菜や大根の下葉)がふんだんに入っていて、具の味を充分に感じることが出来ます。

この店のヘジャングッは 一般的なヘジャングッと異なり、澄んで白みがかったスープが特徴で、調味料は一切使っていません。

2008年、清進洞の再開発計画が確定した後、ピマッコルから今の場所に移転しました。平日は会社員が多く、週末は家族連れが多いです。

2012年に、農林水産食品部と韓食財団が選定する「韓国人の愛する古い韓国食堂 100選」に選ばれ、また、ミシュランガイドにも「韓国を代表するグルメ店」として紹介されました。

 

 

 

ヨルチャジッ(列車家)

 

▶1954年/2013年

▶開業から現在まで、同じ地域で3代続いているピンデトッ専門の大衆食堂です。創業主が今の教保ビルの近くの路地に、ピンデトッとマッコリを売りながらスタートしました。人々が 軒の下に汽車のように長く置かれた椅子を見て “汽車家(キチャジッ)” と呼んだのが、店名の由来です。

(写真引用 Instagram)


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▶住所
ソウル特別市 鍾路区 公平洞 130-1
(鍾路区 鍾路7ギㇽ 47)

▶電話番号  02-734-2849

▶営業時間
月~金 10:00~24:00
土 10:00~23:00
日 14:00~22:00
旧正月・秋夕の当日休み

▶メニュー例(W)
ピンデトッ(緑豆チヂミ) 11000
クルジョン(牡蠣チヂミ) 11000

この店で提供しているメニューは、ピンデトッ(緑豆チヂミ)、貝スープ、牡蠣チヂミ、パジョン(ネギのチヂミ)、豆腐などですが、中心メニューはやはりピンデトッです。

緑豆を直接石臼で挽き、豚の油で焼いて作っており、化学調味料はもちろん、キムチやトラジ(ユリの根)等も一切加えておらず、豚肉と肉片のみを入れています。おかずとして出て来る、唐辛子粉を混ぜた牡蠣の塩辛も有名。

1960年にピマッコルに移転し 店名を “列車家” とした後、2009年の都心再開発事業によって更に現在の位置に移りました。客は会社員が多く、メディアで何度も紹介された為 外国人客も増えています。

 

 

 

里門(イムン)ソルロンタン

 

▶1904年/2013年

▶開業から現在まで、4代に渡って継がれているソルロンタン専門の大衆食堂。韓国国内全体で最も古い老舗であり「ソウル特別市許可 第1号」として公式登録された店です!

(写真引用 Instagram)
 
地下鉄1号線「鐘閣(チョンガッ)」駅方向から行く場合は、↓この看板のある細い路地を入ります。


▶住所
ソウル特別市 鍾路区 堅志洞 88
(鍾路区 郵征局路 38-13)

▶電話番号 02-733-6526, 7866

▶営業時間
月~土 9:00~21:00
日 9:00~20:00
旧正月・秋夕の連休休み

▶メニュー例(W)
ソルロンタン 9000
トガニタン 12000

代表メニューはソルロンタンで、トガニ(牛の膝軟骨)と牛の四肢等を16~17時間煮た、淡白で香ばしくさっぱりした味のスープが特徴です。

この店のソルロンタンは、香ばしくコクのある後味のスープに、牛のあばら肉と骨や頭肉はもちろん、他店では見られない 脾臓や舌が入って出て来ます。

また 一緒に提供されるカクトゥギ(大根キムチ)は、この店独自の調理法が代々厨房に伝わっている物です。全てのメニューに化学調味料を一切入れないことが、この店の鉄則!トガニタンやモリタンも人気があります。

日帝時代から鍾路区 公平洞で営業を続けましたが、地域の再開発事業が拡大した為 2011年に今の場所に移転しました。

客層は古い常連である70代以上が多いですが、最近のインターネットの影響で若い世代が増えています。1日の平均客数は約500人ほど。

2012年に 農林水産食品部と韓食財団が選定する「韓国人の愛する古い韓国食堂 100選」に選ばれました。

 

 

 

ユジン食堂(シッタン)

 

▶1968年/2014年

▶開業から現在まで、2代続いているクッパ専門食堂です。当初は 楽園商店街の路地で、北朝鮮式のスンデやクッパの専門店として開業し今に至っています。

(写真引用 Instagram)

▶住所
ソウル特別市 鍾路区 楽園洞 221
(鍾路区 鍾路17ギㇽ 40)

▶電話番号 02-764-2835

▶営業時間
火~日 10:30~22:00
月曜・旧正月・秋夕の連休休み

▶メニュー例(W)
テジモリ(豚の頭)クッパ 4000
ソルロンタン 4000
水冷麺・ビビン冷麺 各7000
豚の茹で肉 6000

代表メニューであるクッパ(국밥、汁ご飯)は、骨と肉を茹でて煮出した濃いスープに、新鮮な野菜と材料をたっぷり入れて作ります。茹でた肉は 茹で肉として提供されます。

もう一つの人気メニューである 水冷麺(平壌式冷麺)は、蕎麦粉70%の生地の麺が、淡白で深い味の牛肉スープに入って出て来ます。(何故か Instagramや他のグルメサイトにも 冷麺の写真ばかりが沢山アップされていました^^)

ソルロンタンや茹で肉も人気メニューです。(クッパとソルロンタン 安いですね!)

開業当初の主な客は 故郷を失くした壮年層でしたが、2005年以降から若い世代が好んで訪れる食堂になりました。最近は日本の雑誌に紹介され、日本人観光客が頻繁に訪れています。

 

 

 

楽園(ナグォン)トッチッ

 

※こちらは食堂ではありませんが、食べ物の未来遺産としてピックアップしました。

▶1912年頃/2013年

▶昌徳宮にいた尚宮(朝鮮王朝時代の女官)から餅作りの技術を学んだ創業者が開業してから、現在まで3代続いている餅屋です。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 鍾路区 楽園洞 9
(鍾路区 三一大路 438)

▶電話番号 02-732-5579, 5580

▶営業時間
7:30~23:00
年中無休

※仁寺洞分店
ソウル特別市 鍾路区 仁寺洞 181-1
(鍾路区 仁寺洞ギㇽ 25)
02-733-9009, 9:00~21:00 年中無休

▶メニュー例(W)
パック詰め各種 3000~5000
ばら売り各種 1000
※賞味期限は当日~1日

最初は 当時の大きな商業圏であり、有名な餅屋がたくさん集まる楽園市場に開業しました。1968年に現在の楽園洞に移転後、2006年には仁寺洞店もオープン。60種類以上もある餅は、すべて本店近くの工場で製造されています。

1948年頃からは、現代版 宮中餅屋のように、大統領就任式や誕生日などの行事に 青瓦台(大統領官邸)に餅を納品しています。客の60%は常連客ですが、若者層や外国人客も増えて来ています。

~いかがでしょうか。

店構えは新しめでも、これまで長いこと続いて来た庶民の食堂です。これから先も是非、その味の伝統を守って行ってほしいですよね♡♡♡

私はまだ「ピマッコル」を歩いたことが無いので、この春 散策してみようと思います! この中のどこかでごはん食べようかな~^^

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コメントは2件です

  1. 駐在おやじ より:

    初めまして 駐在おやじと言います
    すごい調べられてますね。 私も韓国在住で知ってるお店も多いですが
    知らなかったお店もありました。
    これだけ 調べるとなると大変だったろうな~~? と感心しながら読ませていただきました

      駐在おやじ

    • ピンナ より:

      駐在おやじさん

      コメントありがとうございます!
      お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません(>.<) そんなふうに言っていただけるなんて、本当にすごく励みになります。 はい…とっても時間が掛かるんですが、私自身が興味が湧いて来て もう途中で止められなくなってしまった状態です^^; 調べたからには、気になる所から1つ1つ行って食してみたいな~と ひそかに計画中!?☆

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