「ソウル未来遺産」カムジャタンの元祖店も~龍山・城北など江北9店☆

「ソウル未来遺産」―― 近現代のソウルの人々が築いて来た数多くの物の中で、100年後の遺産になる物。

今までエリア別にまとめて来ました “飲食店” は、長く営業を続けて来た老舗でもあり、将来この時代の生活文化(食文化)を知る上で大きな助けになるはずの物です。

さて今回は、江北エリアの最後になります! 龍山・城北・城東区…などの9店をご紹介いたしますね。

 

 

 

店名のすぐ下にあるのは、

▶開業年代/未来遺産選定年

▶選定理由(保存の価値)と補足説明  となっています。

それでは、どうぞ~~♡♡

 

 

 

徳順楼(トッスンル)

 

▶1959年/2013年

▶開業してから現在まで、同じ場所で運営を続けている中華料理店です。華僑である創業主が、ウォーカーヒルホテルの食堂で10数年働いた経歴を土台に “徳を多く積め”という意味で 店名を「徳順楼」と名付けました。

(写真引用 DININGCODE)

▶住所
ソウル特別市 龍山区 南営洞 80-1
(龍山区 漢江大路80ギㇽ 11-3)

▶電話番号 02-793-6656

▶営業時間
11:00~21:00
日曜休み

▶メニュー例(W)
ジャージャー麺 4500
ポックンバッ 6000
目玉焼き(トッピング) 500

以前から他の中華料理店に比べ、ポックンバッ(チャーハン)が安くて美味しいことで知られています。他にもメニュー多数有り。主な客層は、古くからの常連客や周辺の学生や会社員です。

 

 

 

チャンソンオッ(창성옥)

 

▶1967年/2016年

▶開業から現在まで 3代運営されている、ヘジャングッ専門食堂です。まだほとんど何も無かった龍門市場の片隅で、屋台で目玉焼きを売りながら店をスタートさせたのが始まりです。

(写真引用 식신)

(写真引用 MANGOPLATE)

(写真引用 DININGCODE)

▶住所
ソウル特別市 龍山区 龍門洞 25-16
(龍山区 セチャン路 124-10)

▶電話番号 02-718-2878

▶営業時間
24時間
※その日の材料が終わると早く閉店します
旧正月・秋夕の当日休み

▶メニュー例(W)
ヘジャングッ 7000
ピョジョンゴル(小) 21000
トガニスユッ 21000

代表メニューは、ソピョソンジヘジャングッ(牛骨と血のかたまりのスープ)です。牛の首骨を25時間煮て出汁をとり、味噌を溶いて塩気を調節。白菜とにんにくを入れた後 ソンジを入れた、典型的なソウル式ヘジャングッです。

味噌の香ばしい味にウゴジ(白菜や大根の下葉)の甘みを加えた、さっぱりして淡白な味が自慢。大きめのソンジは、生臭くなく新鮮で、柔らかい食感です。

またメニューの中で目を引くのはケランフライ(半熟の目玉焼き)で、この店の象徴でもあります。(800W)

 

 

 

 

黄海(ファンヘ)

 

▶1973年/2014年

▶開業後、南営洞一帯のいわゆる “ステーキ通り” で長いこと営業を続けている大衆飲食店として、食文化史的な面において保存価値が高いです。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 龍山区 龍門洞 14-3
(龍山区 漢江大路88ギㇽ 11-5)

▶電話番号 02-797-1717

▶営業時間
24時間 年中無休

▶メニュー例
ステーキモドゥム(小) 30000
プデチゲ(1人分) 7000

代表メニューはステーキモドゥムで、牛肉・ハム・ベーコンを 特製ソースで焼きます。(↑上の写真はそれぞれをハサミで切った後です)

このメニューは、骨の付いたロースとヒレが販売禁止になるや否や、アメリカ軍の部隊で使っていた肉やハム、ベーコン等を食材料として使い、元来の代表メニューだった “Tボーンステーキ” を変形させて開発したメニューとして、特別な人気を集めました。プデチゲも人気です。

一頃は1日1000人もの人が訪れていましたが、江南の開発や新しいグルメ通りが多く出来た為、現在は以前のようではなく、時々メディアで紹介される以外は特別な宣伝もしていません。

 

 

 

往十里大都食堂(ワンシムニテドシッタン)

 

▶1954年/2017年

▶開業から現在まで 同じ地域で継続営業されている、大衆型の韓牛ロース焼肉専門店です。株式会社に買収されましたが、元来の独特な料理方法はそのまま引き継がれています。

(写真引用 Instagram )


▶住所
ソウル特別市 城東区 弘益洞 431
(城東区 舞鶴路12ギㇽ 3)

▶電話番号 02-2292-9772

▶営業時間
11:00~22:00
ラストオーダー 21:00
旧正月・秋夕の当日休み

 ▶メニュー例
トゥンシム(200g) 38500
カットゥギポックンバッ 3000

メインメニューの焼肉は、馬場洞(マジャンドン)から仕入れた1等級の韓牛の霜降りを使った トゥンシム(ロース)のみです。炭火焼きではなく、鉄鍋を使って脂身の油で焼きます。

肉を食べ終わった後に、キムチの汁を入れて 蓋をして作る カクトゥギポックンバッ(大根キムチ入り炒めご飯)も人気です。

 

 

 

城北洞(ソンブットン)クッシチッ

 

▶1969年/2015年

▶開業から現在まで、同じ場所で2代家業を継いでいるカルグッス専門食堂。クッシとは、クッスの慶尚道地方の方言です。

(写真引用 식신)

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▶住所
ソウル特別市 城北区 城北洞1街 9
(城北区 昌慶宮路43ギㇽ 9)

▶電話番号 02-762-1924

▶営業時間
12:00~21:00
休憩時間 14:30~17:30
旧正月・秋夕の当日と翌日休み

▶メニュー例
カルグッス 9000

この店のカルグッスは、特別な調理法も調味料も使わずに4時間煮た牛の四肢のスープに、小麦粉だけを使った手製の生地を包丁で細く刻んだ麺で作られます。牛肉は、韓牛の最高級の胸肉と膝肉を使用しています。

カルグッスが大好物だった 金泳三大統領が大統領に就任する以前からこの店をよく訪れ、そのおかげで行列が出来る店になりました。

 

 

 

サンダリ食堂(シッタン)

 

▶1970年/2016年

▶開業から現在まで2代続く、炭火焼きのテジブルベッ専門食堂です。テジブルベッは、テジガルビのこと。

(写真引用 MANGOPLATE)


▶住所
ソウル特別市 城北区 城北洞 109-2
(城北区 城北路23ギㇽ 4) 

▶電話番号 02-743-0325

▶営業時間
9:00~21:30
第2,4日曜・旧正月・秋夕の連休休み

▶メニュー例
テジブルベッ 8000

テジガルビは、毎朝 馬場洞(マジャンドン)に入って来る豚の首肉とサムギョッサルを、にんにく、しょうが、胡椒、ごま油などを入れて作った特製薬味醬油に漬けこんで、1日熟成させます。

この肉を火鉢の焼き網で焼き、昔ながらのテジブルゴギの味を出します。素焼きで油が落ちている為、飽きの来ない淡白な味が自慢です。

店名は、サンダリテジブルベッ(쌍다리돼지불백)、サンダリテジブルベッキサシッタン(쌍다리돼지불백기사식당、~運転手食堂)とも呼ばれています。

開業当初 城北洞は今ほど開けておらず、主な客はタクシーやバスの運転手でした。職業上、ゆっくりテーブルを囲んで食事する時間が取れない為、すぐに焼いて出て来るプルベッは栄養バランスも良いありがたい食事でした。

 

 

 

太祖(テジョ)カムジャグッ

 

▶1958年/2013年

▶開業から現在まで、3代続くカムジャタン専門食堂として運営を続けている大衆食堂です。カムジャタン(감자탕)という言葉がまだ無かった時、スープたっぷりのメニューの特性上 “カムジャグッ(감자국)” という名前を付け、今の敦岩(トンアム)市場に店を出してスタートしました。韓国のカムジャタンの始祖として、保存価値が高いです。

(写真引用1,3枚目 MANGOPLATE)

(写真引用 Instagram )

▶住所

ソウル特別市 城北区 東小門洞5街 73-2
(城北区 東小門路18ギㇽ 5)

▶電話番号 02-926-7008

▶営業時間
10:00~翌朝5:00
ラストオーダー 4:00
年中無休

▶メニュー例
太祖カムジャグッ 12000~

メニューは カムジャグッのみです。近くの市場で購入する新鮮な豚肉と四肢を煮詰めて作る、薄くあっさりしたスープが特徴。普通のカムジャタンに比べ辛くない薬味を使ったスープに、具がたっぷり入って出て来ます。

豚肉特有の臭みも無く、肉片の柔らかく香ばしい食感は 逸品です。

 

 

 

西北麺屋(ソブンミョノッ)

 

▶1968年/2015年

▶開業から現在まで、同じ場所で2代に渡って継がれている平壌冷麺(水冷麺)専門食堂です。平壌冷麺の老舗は 鍾路や乙支路に多いですが、この店はソウル北東部で名を馳せています。長いこと同じ場所で運営されている為、店の前の交差点(九宜四差路)は「西北四差路」とも呼ばれています。

(写真引用 식신)

(写真引用2,3枚目 MANGOPLATE)

▶住所
ソウル特別市 広津区 九宜洞 80-47
(広津区 紫陽路 199-1)

▶電話番号 02-457-8319

▶営業時間
11:30~21:30
日曜・旧正月・秋夕の連休休み

▶メニュー例
水冷麺 8000
ビビン冷麺 8000
皿マンドゥ 8000

麺は、直接挽いた蕎麦粉70%とデンプン30%を混ぜた生地。蕎麦粉が多く使われている為、かみ切れない程固い普通の麺とは違い、麺を切らずに食べれるので そのままの味を味わうことが出来ます。

出汁は牛の胸、膝、腰肉で深い味を煮出し、冷めた後に油を取り除きます。

韓国の書に「大味必淡」(=本当に良い食べ物は必ず薄味である)という言葉があるように、この店では常に淡白で素朴な味を追及しています。

 

 

 

東部高麗製菓(トンブコリョジェグァ)

 

▶1974年/2015年

▶開業から現在まで、同じ場所で営業を続けている地元のパン屋です。

(写真引用 식신)

(写真引用 Instagram)

▶住所
ソウル特別市 中浪区 忘憂洞 563
(中浪区 忘憂路 388)

▶電話番号 02-433-1783

▶営業時間
7:00~24:00

▶メニュー例
パン各種 2000~

饅頭やドーナツなどが人気。「見栄えの良いパンより美味しいパン」を作るという伝統を継いで、生地はすべて機械を使わずに、手で直接作っています。

近くに多様なグルメ店が入った大型マートが出来た為、客数は減っていますが、それでもこの店のパンの味を知っている人は変わらずここを訪れています。

今はパン販売のみですが、開業当時は店内にテーブルが4つあり、お見合いの席として使われることが多くありました。今でも過去に見合いをして結婚した夫婦が記念撮影をしたり、子供を連れて来たりと、思い出と共にパンの味を楽しんでいます。

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管理人: ピンナ

私は今、韓国のソウルに住んでいます。

現地住みの特権を活かし、ソウルに旅行に来られる皆さんに観光情報をお届けしようと、このブログを立ち上げました。

旅行出発以前の基本情報からスタートして、主に季節のイベントやグルメ、お得な情報をお届けしています。

基本情報も、変更点があれば随時お知らせ中。

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