「ソウル未来遺産」江南6店~残念すぎる “スナックカー” 存続危機☆

「ソウル未来遺産」に選定されたグルメ店(老舗)をご紹介して来たシリーズもいよいよ最後。今回は、江南エリアの6店をご紹介いたします。

実は、最初の時点では8店あったのですが、調べて行くうちに2店減ってしまいました…。このことは最後に付け加えようと思います。

店名のすぐ下の年代は、開業年代/未来遺産選定年、続いて選定理由(保存の価値)と補足説明になります。

それでは、どうぞ~~♡♡

 

 

 

 

扶余(プヨ)ジッ

 

▶1947年/2013年

▶開業から現在まで3代家業を継いでいる、コリコムタン(尻尾スープ)とチョッタン(足&膝肉スープ)専門食堂です。扶余(プヨ)から上京して来た創業者が、永登浦の古びた家の一間を借り、故郷の名を付けてスタートしました。

(写真引用1,2枚目 식신)


(写真引用 MANGOPLATE)

▶住所
ソウル特別市 永登浦区 堂山洞2街 162-13
(永登浦区 仙遊東1路 24)

▶電話番号 02-2633-0666

▶営業時間
11:00~21:00
年中無休

▶メニュー例(W)
コリコムタン 18000
トガニタン 15000
コリチㇺ 42000

代表メニューであるコリコムタンは、尻尾の脂肪を取り除き、血をきれいに洗ってスープを煮出します。その過程で出て来た油もまた全部除去する為、さっぱりした味わいです。

また 一緒に出て来るおかずのうち、ムグンジ(묵은지、古漬けキムチ)はこの店で直接漬け3年以上熟させた物で、深みのある味が逸品です。

 

 

 

大文店(テムンジョム)

 

▶1968年/2015年

▶華僑だった創業主が開業してから現在まで、同じ場所で運営されている中華料理店です。1982年以降、中国から多くの華商が渡って来て仁川に集団で住んでいましたが、後にソウルにも入って来ました。この店は、以前 永登浦にも華商が住んでいたという跡(名残)でもあります。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 永登浦区 永登浦洞3街 15-4
(永登浦区 永中路10キル 30)

▶電話番号 02-2678-3256

▶営業時間
11:30~22:00
第2, 4日曜休み

▶メニュー例(W)
五香醬肉(中) 21000
五香チョッパル(中) 24000
水マンドゥ 5000
焼き(揚げ)マンドゥ 6000

この店のメニューは、5種類のマンドゥメニューと、五香醬肉(장육)、五香チョッパルが全てですが、どれも味は逸品です。一般の中華店にあるようなジャージャー麺、チャンポン、酢豚などの料理はありません。

 

 

 

サムゴリモンジマッスンデグッ(삼거리먼지막순대국)

 

▶1957年/2013年

▶開業から現在まで、2代家業を継ぐスンデグッ専門食堂です。店名は、この辺りの町名をそのまま付けたものです。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 永登浦区 大林洞 963-9
(永登浦区 始興大路185キル 11)

▶電話番号 02-848-2469

▶営業時間
7:00~21:00
旧正月・秋夕の前日と当日休み

▶メニュー例(W)
スンデグッ(普) 5000
アンジュゴギ 6000~

主なメニューは、スンデグッとつまみ類の2種類です。国内産の生肉(冷凍ではない)を使い、特別な秘法も無く 昔ながらの方法で出汁を取っています。雑味が無い味で、量もたっぷり出て来ます。

また 女性客には脂身の部分を除いて出す等、材料もお客さんに合わせて使用しています。今も地元の人の集まりや親睦の場として活用されている店です。

 

 

 

東興館(トンフングァン)

 

▶1950年/2013年

▶開業から現在まで、同じ場所で2代継がれている中華料理店です。建物が古くなりましたが、この辺り一帯の当時の様子を見せてくれる物であり、昔ながらの常連客の思い出の為にもリモデリングに留め、店の雰囲気をそのまま残しています。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 衿川区 始興洞 115-10
(衿川区 始興大路63キル 20)

▶電話番号 02-803-3759

▶営業時間
10:30~22:00
ラストオーダー 21:00
年中無休

▶メニュー例(W)
チャンポン 6000
酢豚(小) 16000
各種セット(2~5人分) 19000~140000

この店を成長させた 初期の代表メニューであるワンマンドゥ(肉まん)は、今も伝統の味をそのまま維持しています。

主なメニューは ジャージャー麺、酢豚、貝チャンポンですが、他にも多様な料理があり、2人以上から注文可能なランチコース(22000W~)・ディナーコース(35000W~)も提供されています。以前は結婚式や婚約式、披露宴などにもよく使われました。

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大盛館(テソングァン)

 

▶1946年/2013年

▶中国山東省出身の創業主が開業してから現在まで、同じ場所で継続して運営されている中華料理店です。

(写真引用 Instagram)


▶住所
ソウル特別市 銅雀区 大方洞 384-7
(銅雀区 汝矣大方路 204-1)

▶電話番号  02-815-0567

▶営業時間
11:00~21:30
第1,3 火曜休み

▶メニュー例
ジャージャー麺 6000
チャンポン 8000
酢豚(小) 18000

主なメニューは、ナンジャワンス(肉団子の酢豚)、海産物スープのニラと牡蠣のチャンポン、唐辛子油を使ったピリ辛の八宝菜です。

創業主は お客様の舌を満足させることが自然の広告だと、今も自ら調理過程や厨房を管理しています。テレビ放映など積極的な宣伝は行っておらず、全体の約30%は数十年来の常連客です。

 

 

 

韓一館(ハニㇽグァン)

 

▶1939年/2013年

▶開業から現在まで3代続く大衆食堂です。鍾路のピマッコルに開業しましたが、地域再開発の為 2007年に移転。ピマッコル時代から大統領もよく訪れるほど名が知れていました。店名には “大韓民国で最高の食堂になる” という思いが込められています。韓国の食文化をよく見せてくれる場所として、継続的な管理と保存が必要です。

(写真引用 MANGOPLATE)



▶住所(狎鴎亭本店)
ソウル特別市 江南区 新沙洞 619-4
(江南区 狎鴎亭路38キル 14)

▶電話番号 02-1577-9963

▶営業時間

11:30~22:00
ラストオーダー 21:00
閉店時間は日によって多少前後する
旧正月・秋夕の連休休み

▶メニュー例(W)
ユッケジャン 13000
骨董飯(宮中ビビンバ) 13000
ランチ定食 (2人以上から) 31000
焼肉定食( 〃 ) 48000~64000

メニューは 簡単な食事から焼肉、韓定食コース料理まで多様。代表メニューの1つである 骨董飯(골동반、コルドンバン)は、200℃以上に熱した石釜で提供されるビビンバで、ご飯の上に10数種類の新鮮な材料がのっています。旬の素材を使う為、季節によって内容が少しずつ変わります。

ご飯をふっくら炊けた状態に保たせる昆布、牛の四肢の出汁で炒めた深い味のコチュジャンが特徴です。

―― 以上で、6店になります!! ――

ところで。ここからはオマケになるのですが・・・

最初に触れたように、実は この記事を書き始める前にはあと2つ、こんな物があったんです。

ヨンドンスナックカー  (영동스낵카)

コルロムバススナックカー  (콜럼버스스낵카)


(写真引用 ソウル未来遺産HP)

最初に江南の店をピックアップした時点から “何だろ?” “昔日本にあったような駄菓子屋かな?“~なんて興味を引かれていたんですけど、食堂だということで。

営業時間やメニューを調べるのに、韓国のグルメサイトに出て来なかったため、普通に検索して情報を集めようとしたところが・・・

なんと!

この2店とも、2015年に未来遺産に指定されていたにもかかわらず、2017~2018年にかけて「営業停止」というニュースが(涙)

でも、歴史的に意味があると思ったので、内容を記録しておくことにしました。

************

これらのバスは、1972年に ヨイド~江南エリアの開発で辺り一帯すべてが工事現場となった当時、全国各地から集まって来たワーカーたちの食事問題を解決するために、政府が打ち出した策として登場した物です。

何も無い土地を切り開いていく作業の為、飲食店が無いのです。そこで、古くなったバスを改造した「全天候型 移動式食堂」がスタート!当初は13台あり、国家功労者に営業権が与えられました。

1986年のアジアンゲームを機に すべて大型バスに交換されると共に、国の行事がある度に、体育館でも広場でもどこにでも動員されていました。

やがて 1980年代に開発工事が終わると、13台のバスは各地へ散って行きました。しかしながら その後は経営難に陥り、ほとんどが運営を停止。

時が流れ、街なかで駐車して営業できる空間が次第に無くなり、駐車場を利用するのでは使用料がかかる、また バスが古くなってそこにも経費が掛かる…等の悪条件が重なっていったのです。

それでも最近まで、タクシー運転手たちからは、食事を安く食べられる “一人ご飯の聖地”として、大きな支持を得ていました。

これらが「ソウルの近現代の歴史を物語る共通の記憶として、未来に残すべき遺産の価値あり」と、未来遺産に指定されたのが 2015年。

でも実際は、市が金銭的に補助してくれる訳では無いため、コルロンバスは2017年に営業を停止、ヨンドンバスは早ければ2018年早々に停止する、との記事でした。

市から具体的な援助がなされるか、あるいは 誰か後を継いでくれる人が現れるならば再開可能という現状です。

************

最後の2店はまったく予想もしていなかった内容でしたが、そもそもが国の政策としてスタートした物であり、しかも未来の遺産と指定したのであれば、個人的には “何とかしてほしいな!”っていう気持ちです。

~今まで かなり時間が掛かってしまいましたけれど、以上が「ソウル未来遺産」2017年までに選定された飲食関係の店(市場も含む)になります。全部で 53ヶ所ありました!

少しですが 食べ物を通して歴史も知れたし^^ 私もこれからまだ行ったことのないお店に食べに行こうと思います♡♡

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私は今、韓国のソウルに住んでいます。

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